オーストラリアに滞在中、ネットサーフィンをしている時にコンドームに似た外見の生理用品を発見した。
日本では馴染みがないのですが、『Menstrual cup』こと『月経カップ』とは、医療シリコンでできたカップを膣の内部に入れ、経血をカップに溜める事ができます。
どうやら洗うと何回でも使い回しができるようで、ゴミが減るので地球にもいいし、お財布にもいい。
スーパーマーケットでは生理ナプキンの隣に陳列されていて、定価AUS$45(日本円で4000円前後)で販売されています。
そこで私は、もっと安く手に入らないかと思い、Grouponで調べてみると、
ありました!
しかも約半額以下で販売されていて、お得感があってかなり嬉しい。
ちなみに4点セットの内容は、
- 月経カップ
Sサイズ(30歳以下若しくは、出産経験無し)
or
Mサイズ(30歳以上若しくは、出産経験有り) - 熱湯消毒用のカップ
- 取り扱い説明書(英語)
- ミニ巾着
熱湯消毒用のカップまで付いていて、色も好みだったので迷わず購入。
ちなみに私は出産経験はありませんが、Over 30のため、説明書通りMサイズにしました。
2週間後に届くも、生理が終わったところで、次の生理は、ちょうど東京に着いた頃になるので、楽しみにしていました。
そして4週間後、羽田空港から宿泊先のカプセルホテルへ。
東京は、友達に会うための経由地であり、節約と外国人と触れ合いたかったためカプセルホテルにチェックイン。
東京滞在2日目、朝起きると予定通り生理が来たので、月経カップを熱湯消毒し、さっそくドキドキしながらトイレへ駆け込む。
初心者にしてはすんなり挿入でき、10秒もかからなかった。
ホッ…全然大丈夫じゃん(笑)
挿入直後は、異物が入っている感覚はありましたが、だんだんカップが内部に入っていき、違和感がなくなっていった。
歩いても、走っても、階段を上っても、座っても、普通の生活をしている上では漏れている感覚はなく、
トイレに行っても漏れてなくて、良い買い物だったと満足感に満ち溢れていました。
友達とも会って、カプセルホテルに戻り、シャワーの時に取り出そうと手を伸ばすも、
あれ、、月経カップのしっぽがつかめない…
シャワー室でしゃがんだり、片足を上げて壁にのせたり、一旦、体を洗ってリラックスして再チャレンジしても何しても取れない・・・!!
どうしよう…!!
もう夜だし、明朝またチャレンジするという事で、気が気でないまま「大丈夫大丈夫、何よりここは日本だし」と自分を落ち着かせ、就寝。
翌朝、カプセルホテルの小さな空間で、ピンセットを片手にカチャカチャ音を立てながら、いろんな姿勢に変え、再挑戦。
カップの尻尾に指があたるも、それより先には届かず。。
ダメだと思い、冷や汗をかきながらトイレに移動して姿勢を変えたりするも、何もできず、自分の指の短さと、指の力の無さを悔やむ。
また自分の部屋に戻り、格闘すること合計3時間。
ぜったい無理だ!!病院で取ってもらうしかない!!(泣)
自力で取ることを諦めた。
羞恥心を捨て、東京の土地勘のない私は、Google Mapで一番近い婦人科を調べ、すぐさま電話。
一番早い時間が1時間後との事で、すぐさま予約枠を押さえ、半狂乱になりながら病院へ。
病院に着くも、帰国したばかりで保険証が無い旨を伝え、気まずそうに受付嬢に「月経カップが抜けなくなった」と伝える。
空気を読んだ受付嬢は中に入り、先生に伝える。
10分後に名前を呼ばれ、下着を脱ぎ、診察台へ登壇。
カーテンの向こう側には、若い男性医師がいた。
先生「海外製の月経カップですか?月経カップの事例は今のところあまり聞きませんでしたが、まぁ大変でしたね。じゃ、力を抜いてくださいー」
先生が医療用器具(ペンチみたいなものかと思われる)でカチャカチャしている。
先生「あー、けっこう中に入ってますね。カップは傷付けない方がいいですか?」
え…そんなに乱暴なことするの…?汗
私「はい。また使うと思うので傷つけないでほしいです。」(貧乏性!!)
先生「わかりましたー。」
先生が力を入れ過ぎてプルプル震えているのがわかる。
先生「うわ、、固っ!!ちょっと〇△取って。」
器具が増えた様だ。ドキドキしながら、もうどうにでもなれ、、と思っていると、、
ポンッ!
先生「取れましたよー!」
私「…あぁ…ありがとうございます…」(感動)
私の月経カップは約1日半も中に入っていたようで、ビニル袋に包まれた月経カップは洗浄されていなかったらしく、腐った濃厚な漬物の匂いがした。オェ…ッ
感無量の私は受付に行き、お会計をするも、
受付嬢「今回は保険定期用外のため、3000円ですねー。」
私「え、保険適用じゃないんですか。。」
(海外から来たから足元見られたのか・・・?)
タンポンが抜けない人も、医療行為と認められず、実費で請求されるのだろうか?
いろいろ思うところはありましたが、月経カップを取ってくれた先生には感謝しかありません。
そして私は、その後も懲りずに月経カップを使用しています。
もし使いたいという方は、失敗した私からお伝えすることがあるとすれば、、
- 外国製は日本人からすると大きいかもしれないので、説明書の目安よりも、cmで判断した方が良かった。
- 月経カップのつまみ(尻尾)の形や大きさは重要。
- 無理はしないこと。
こうやって使おうとも思いましたが、紐はあまりにもよくないと思い、新しくつまみのついた、前よりも小さいサイズの月経カップを使用することにしました。
合う、合わないはありますが、月経カップが合いましたら、これほど高コスパなアイテムはないかと思いますよ。